爪の端が食い込んで痛い!陥入爪と巻き爪の違いは?対処法と受診の目安も解説

爪の端が食い込んで痛みを感じると、「巻き爪かな?」「陥入爪かもしれない」と心配になる方もいるのではないでしょうか。陥入爪と巻き爪は混同されやすいものの、それぞれ異なる状態です。

この記事では、陥入爪と巻き爪の違いや、爪の端が食い込んで痛いときの対処法、病院を受診する目安を解説します。

陥入爪とは

陥入爪とは、爪の端が周囲の皮膚に食い込んだ状態のことです。

足の親指に多くみられますが、ほかの足の指にも起こることがあります。
深爪や足に合わない靴、歩き方のクセなどがきっかけとなり、食い込みが続くと皮膚が傷ついて炎症を起こします。

陥入爪でみられる主な症状

陥入爪では、爪の端が皮膚に食い込むことでさまざまな症状が現れます。

代表的なのは、爪の周囲の痛みや赤み、腫れです。靴を履いたり歩いたりすると圧迫され、痛みが強くなります。症状が進行すると傷ついた部分から出血したり、膿が出たりする場合もあります。

炎症が続くと「肉芽(にくげ)」と呼ばれる赤く盛り上がった組織が形成されることもあり、早めの受診が大切です。

巻き爪との違い

陥入爪は、爪の端が皮膚に食い込んで炎症や痛みを起こしている状態です。一方、巻き爪は爪の両端が内側へ湾曲している状態を指し、痛みや炎症がない場合もあります

巻き爪が進行すると爪が皮膚に当たり、陥入爪を引き起こすことがあります。このように陥入爪と巻き爪は別の状態ですが、同時にみられるケースも少なくありません。

爪の端が食い込んで痛いときの対処法

爪の切り方や日頃のケアを見直すことで、症状の悪化を防げる場合があります。まずは自宅で実践できる対処法を確認しましょう。

  • 爪を無理に引っ張らない
  • 足に合った靴を履く
  • 患部を清潔に保つ
  • テーピングやコットンを使ったケア

爪を無理に引っ張らない

爪の端が食い込んでいるからといって、無理に爪を切ったり、食い込んだ部分を引っ張って掘り出したりするのは避けましょう。爪や皮膚を傷つけることで炎症が悪化し、出血や細菌感染につながるおそれがあります。

また、爪を切りすぎて深爪になると爪がさらに皮膚へ食い込みやすくなり、症状が悪化する原因にもなります。

足に合った靴を履く

陥入爪の痛みがあるときは、足に負担をかけにくい靴を選ぶことが大切です。

つま先に適度なゆとりがあり、足の長さだけでなく幅や甲の高さにも合った靴を選びましょう。靴ひもや面ファスナーで足をしっかり固定すると、靴の中で足が前に滑りにくくなります。履いていて指先に圧迫感がある場合は、無理に履き続けないようにしましょう。

靴の選び方についてはこちらの記事でも解説しています。

足への負担を減らすための靴の選び方をチェックリストつきで解説した記事です。

患部を清潔に保つ

皮膚に傷があると細菌が入り込みやすくなるため、入浴時は石けんを使ってやさしく洗い、汚れを落としましょう。

洗った後は水分をしっかり拭き取り、蒸れにくい状態を保つこともポイントです。ばんそうこうやガーゼを使用する場合は、汚れたまま使い続けず、こまめに交換して患部を清潔に保ちましょう。

テーピングやコットンを使ったケア

症状が軽い場合、テーピングやコットンを使って爪が皮膚に当たりにくい状態にする方法があります。

テーピングは皮膚をやさしく外側へ引き、爪との接触を減らす目的で行います。また、コットンを爪の端に入れ、皮膚への食い込みを和らげる方法もあります。

ただし、応急処置的な対応として行い、炎症や出血、膿、肉芽がみられる場合は、自己判断での処置は控えましょう

陥入爪になる主な原因

陥入爪は、日常生活のさまざまな習慣がきっかけで起こります。代表的な原因を知ることで、再発予防や日頃のセルフケアに役立ちます。

  • 間違った爪の切り方
  • サイズの合わない靴
  • スポーツや歩行による圧迫
  • 巻き爪の進行

間違った爪の切り方

爪を短く切りすぎる深爪爪の両端を切り落とす爪の切り方は、陥入爪と巻き爪を招きやすい習慣です。

爪の端が皮膚に埋もれやすくなり、そのまま爪が伸びると先端が皮膚へ食い込むため、陥入爪を引き起こしやすくなります。
痛みがあるからといって食い込んだ部分をさらに切ると、さらに巻き爪を起こしやすい状態になり、悪循環を起こします。

爪は角を丸く切らず、先端をまっすぐに整える「スクエアオフ」を意識しましょう。

サイズの合わない靴

小さすぎる靴やつま先が細い靴では、爪の周囲が圧迫されて皮膚へ食い込みやすくなります。一方、大きすぎる靴は歩くたびに足が靴の中で前後に動き、爪が繰り返し靴に当たることで負担がかかります。

足に合わない靴によって指先の圧迫や摩擦が続くと、爪の端が皮膚に食い込みやすくなるのです。靴を選ぶ際はデザインだけでなく、実際に試し履きをして履き心地を重視して選びましょう。

スポーツや歩行による圧迫

スポーツや歩行によって爪に繰り返し圧力がかかることも、陥入爪が起こる要因です。

とくに、サッカーやランニングなど、つま先に強い力がかかるスポーツでは爪が皮膚を圧迫しやすくなります。また、長時間歩く仕事や立ち仕事でも、靴による圧迫が繰り返されると爪の端が皮膚へ食い込みやすくなることがあります。

巻き爪の進行

巻き爪が進行すると湾曲した爪の端が皮膚に当たり、陥入爪を引き起こします。はじめは痛みがなくても、爪がさらに内側へ巻くことで皮膚を刺激し、炎症や痛みが現れる場合があります。

巻き爪が気になる場合は、痛みがなくても爪の状態を確認し、悪化を防ぐためのケアを行いましょう。

受診したほうがよい症状の目安

陥入爪はセルフケアで改善する場合もありますが、症状によっては治療が必要です。受診の目安を知ることで、受診すべきか迷ったときの判断材料になります。

以下の症状は受診の目安ですが、当てはまらなくても気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 赤みや腫れが強い
  • 膿が出ている
  • 歩くのがつらいほど痛い
  • 何度も繰り返している

赤みや腫れが強い

爪の周囲の赤みや腫れが数日たっても改善しない場合や、日に日に症状が強くなっている場合は、専門機関を受診しましょう。

炎症が進行すると、爪の周囲に膿がたまったり、肉芽(赤く盛り上がった状態)が形成されることがあります。セルフケアを続けても改善がみられないときは、自己判断せず診察を受けることが大切です。

膿が出ている

爪の周囲から膿が出ている場合は、細菌感染が起きています。膿を無理に押し出したり、食い込んだ爪を自分で切ったりすると、傷口からさらに細菌が入り込むおそれがあります。

感染が広がるのを防ぐためにも、患部を清潔に保ち、できるだけ早めに処置を受けましょう。

陥入爪が日常生活に支障をきたしている

痛みを避けて歩き方が変わるなど、日常生活に支障をきたしている場合は早めに受診しましょう。

痛みをかばって歩き続けると姿勢のバランスが崩れ、足の一部に負担がかかります。その結果、タコや魚の目など、ほかの足のトラブルにつながるケースもあります。

歩き方が巻き爪に影響する理由と、足に負担をかけにくい歩き方のポイントを解説した記事です。

何度も繰り返している

陥入爪を何度も繰り返す場合、根本的な原因を解決できていないケースがあります。

繰り返すたびに炎症や痛みが起こると、日常生活への負担も大きくなります。再発を防ぐためにも、原因に応じた治療やセルフケアについて専門機関で相談しましょう。

まとめ|爪の端が食い込んで痛いときは早めの対処が大切

爪の端が食い込んで痛い場合は、陥入爪の可能性があります。深爪や足に合わない靴、歩行時の圧迫などが原因となるため、爪の切り方や靴選びを見直すことも大切です。

赤みや腫れが強い、膿が出ている、歩くのがつらいほど痛いなどの症状がある場合は、セルフケアだけで済ませず、専門機関で適切な処置を受けましょう。