「巻き爪がなかなか治らない」「治ったと思ってもまた再発する」とお悩みではありませんか?巻き爪は、爪の切り方や靴の選び方など、日常の何気ない習慣が原因で悪化していることがあります。
本記事では、巻き爪を悪化させやすい習慣と、再発を防ぐための正しい対策を解説します。
巻き爪とは?
巻き爪とは、爪の端が内側に強く湾曲し、皮膚に食い込む状態のことです。
とくに体重がかかる足の親指に多く見られます。本来、爪には内側に巻こうとする性質がありますが、歩行時に地面から受ける圧力によって平らな状態が保たれています。
このバランスが崩れて爪が皮膚を圧迫すると痛みや炎症を引き起こすのです。巻き爪が進行して化膿や激痛を伴うと歩行困難になる場合もあります。
巻き爪を悪化させる習慣とは?

巻き爪は体質によるものだけでなく、日常の何気ない習慣によって悪化します。ここでは、巻き爪を悪化させる習慣とそのメカニズムを解説します。
- 爪の両端を丸く切る
- 爪を切る際に深爪にする
- 巻き爪を無理に押し広げる
- サイズの合わない靴を履き続ける
- 爪に負担がかかる歩き方をしている
- 市販の器具で自己流の処置をする
爪の両端を丸く切る
爪の端を丸く切ると、爪の支えが弱くなり、歩行時や靴による圧迫を受けた際に、爪が内側へ巻き込みやすくなります。
とくに足の爪は、体重がかかるたびに下から押し上げられるため、両端が短くなっているほど、中央部分が内側へ引っ張られやすくなります。
「端が当たって痛いから切る」という行為を繰り返すほど、爪はさらに内側へ巻き込み、負のサイクルに陥りやすくなるのです。
爪を切る際に深爪にする
深爪は、爪本来の役割を損ない、巻き爪を悪化させる原因となります。
爪は、足先にかかる衝撃や圧力を分散させる役割を担っています。深爪の状態になると、そのクッション機能が弱まり、歩行時の圧力が直接皮膚に伝わりやすくなるのです。
その結果、爪がない部分の肉が上へと盛り上がり、伸びてくる爪がその皮膚に当たって痛みを起こしやすくなります。
巻き爪を無理に押し広げる
爪が食い込んで痛みを感じると、つい指先や爪切りなどを使って爪の端を浮かせたり、押し広げたりしようとしてしまいがちです。
しかし、無理に力を加えると、爪の表面に細かな亀裂が入ることがあります。これにより、爪の強度が低下し、成長の過程でさらに不自然なカーブを描くようになる場合もあります。
サイズの合わない靴を履き続ける
サイズの小さな靴や先の細い靴で足指を履き続けると、常に爪が外側から圧迫される状態になり、爪が内側へ巻き込みやすくなります。
一方で、サイズが大きすぎる靴にも注意が必要です。靴の中で足が前方に滑ると、歩くたびにつま先が靴の先端にぶつかり、爪に負荷がかかるためです。
履き慣れた靴でもサイズが合っていないと、巻き爪を悪化させる原因となります。

爪に負担がかかる歩き方をしている
足指をあまり使わない歩き方(浮き指)は、巻き爪を悪化させる要因のひとつです。
足指を使わずに歩くと爪に下からの圧力がかからず、爪が持つ巻こうとする力が勝ってしまい、どんどん内側へ丸まっていきます。
巻き爪を悪化させないためには、歩き方にも注意が必要です。
市販の器具で自己流の処置をする
巻き爪を市販の器具で自己流に治療すると、かえって症状を悪化させるリスクがあります。
市販の矯正器具は、爪の厚さや湾曲の度合い、炎症の有無など、個々の状態に合わせた微調整が困難だからです。
無理に爪を持ち上げようとすると、爪が割れたり、皮膚を傷つけて細菌感染を引き起こしたりする恐れがあります。
再発を防ぐための正しいケア
巻き爪の悪化や再発を防ぐには、足の爪に負担がかかる習慣を改善したうえで正しいケアが必要です。ここでは、巻き爪の基本的なケアについて解説します。
- 理想的な爪の切り方「スクエアカット」
- 足指をしっかり使う正しい歩き方をする
- 足に負担をかけない靴を選ぶ
理想的な爪の切り方「スクエアカット」
巻き爪の再発を防ぐためには、日常的な爪の切り方を見直すことが重要です。基本となるのが「スクエアオフ」と呼ばれる切り方です。これは、爪を丸く切らず、四角い形にすることを指します。

具体的な手順は、まず、まっすぐ横に切り揃えます。短く切りすぎると深爪の悪循環に陥るため、爪の長さは指の先端と同じくらいに留めるのがポイント。
そして、最後に左右の角を少しだけやすりで削り、尖った部分を整えます。
爪の角を残すことで、爪が横方向へ広がる余地が保たれ、内側へ巻き込もうとする力を受けにくくなります。
足指をしっかり使う正しい歩き方をする
足の爪は、地面からの適度な圧力を受けることで平らな状態を維持する性質があります。そのため、巻き爪を悪化させないためには正しい歩行習慣が重要です。
まず、踵(かかと)から接地し、足裏に重心を移動させ、最後に足の指で自然に地面を蹴り出すような歩き方を意識しましょう。
足に負担をかけない靴を選ぶ
靴を選ぶ際は、靴の中で足の指を動かせる程度のスペース(捨て寸)があり、親指の横や先端が靴の内側に当たっていないかを確認しましょう。
とはいえ、緩すぎる靴も巻き爪の原因になります。紐靴やベルト付きの靴で、甲の部分を固定すると、指先が前方に滑り込むのを防ぐことが可能です。
足のサイズを正しく計測したうえで、足指が自然に広がり、無理な圧迫が生じにくい靴を選びましょう。
爪の柔軟性を保つ保湿ケアをする
爪は乾燥すると硬くなり、収縮して内側に巻き込もうとする性質が強まります。
とくに冬場や入浴後は爪の水分が失われやすいため、注意が必要です。日頃からネイルオイルやハンドクリーム、フットケア専用のクリームなどを使って保湿する習慣をつけましょう。
爪の表面だけでなく、爪の根元や爪と皮膚の境目にある溝の部分まで保湿することで、新しく生えてくる爪の柔軟性を保てます。
まとめ|悪化させないように普段の習慣を見直そう
巻き爪を繰り返さないためには、爪そのものだけでなく、足の使い方や生活環境を含めて見直すことが大切です。
日々のケアを積み重ねることで、爪にかかる負担を減らし、再発しにくい状態を目指すことができます。
もし、すでに強い痛みや腫れ、化膿が見られる場合は、無理にセルフケアで解決しようとせず、早めに専門医やフットケアの専門機関に相談することをお勧めします。
正しい知識と適切なケアで、痛みのない健康な足元を取り戻しましょう。